当施設は開設して10年が経っています。この間、施設として運営上最も重視してきたことは、介護を必要とされている利用者様にいかに満足していただけるサービスを提供していくかというこの一点です。このために大切なことは、直接サービスに当たる職員の皆さんが”良質なサービスの提供”という当施設の使命を共有し、イキイキと働ける職場環境にあるかどうかであると考えています。このような考えのもとに、当施設では職員の皆さんの様々な声に耳を傾け、安心して働ける職場づくりに一貫して努めてまいりました。

〇第一番目は人材の育成です。
特に新人職員には一定期間、指導担当職員を決めてマンツーマンで初歩から仕事が覚えられる体制をとっています。そして時間をかけて育てていくことにしています。さらに、働きながら業務に関係する資格取得を目指したり、より高い技量を身に付けようとするため各種研修会、講習会への受講を希望する場合の費用負担や勤務ローテーションの配慮など自己研鑽に対する支援体制が定着しています。また取得した資格に応じて手当を支給するなど、モチベーションアップのための制度も取り入れています。

〇二番目は福利厚生についてです。
・仕事と子育てとの両立を望む職員のために育児休業制度、事業所内保育施設を整備しています。
・職員に対する定期的な健康診断、感染症の予防接種も実施し、健康管理対策を強化しています。
・毎日行う短時間ミーティングや月１回の管理部門参加の全体運営会議を通して、事故、トラブル防止の情報などを共有したり、行事等のスケジュール調整など職場内のコミュニケーションにも力を入れています。

〇三番目は職員に対する処遇改善対策です。
介護事業所従事者の確保が全国的に難しくなってきている現状を踏まえ、国においては介護職従事者の給与水準を他職種従事者並みにするため、「介護職員処遇改善加算」、「介護職員等特定処遇改善加算」を介護サービス料金制度の中に加える措置を講じています。当施設もこの制度を全面的に取り入れ、支給基準を定め、介護職員をはじめ非介護職員に対しても処遇改善手当として支給しています。この結果、当施設で働いている職員の月収額は大幅に改善されています。

以上のように、当施設では、質の高いサービス提供は、”職員の働きやすい職場”があってこそとの思いで全職員が一体になって明るく、安心して働ける職場づくりを目指しています。