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代表ご挨拶

代表ご挨拶 理事長 川島秀雄

「医療法人 秀仁会」 の歩み

 本法人の原点となる「川島クリニック」は昭和53年4月、当時透析を必要とする患者が増えつつある状況の中、日立市内に透析施設が少なかったことから、微力ながら地域医療に貢献するため、東多賀町に30床の透析施設として開設し、個人経営の医療機関として第一歩を踏み出しました。

 その後、一般内科外来、入院病棟を併設するなど地域の医療機関として機能の拡充を図りながら、平成8年には経営体制を強化し更なる成長を期するため、それまでの個人経営から法人化を進め、今日の経営母体となる「医療法人 秀仁会」を設立いたしました。

 これを機に本法人として以前から目指してきた医療と福祉の融合を実践するため近年の高齢化社会の到来に伴い、施設介護への需要が高まってきた介護分野への取り組みを開始いたしました。

 平成9年に日立市内に「介護老人保健施設さくら日立」を開設し、12年には北茨城市内に「介護老人保健施設おはよう館」を開設するとともに17年には別に「社会福祉法人 秀和会」を設立し、日立市内に「特別養護老人ホーム鮎川さくら館」の運営を開始いたしました。加えて、これら各施設にはケアプランセンター、グループホーム、ショートステイ、デイサービス、デイケアなどの介護施設を併設するなど様々な介護ニーズに積極的に応えてまいりました。

 一方、本法人の根幹を成す医療部門も平成14年には、ひたちなか市に「透析センターさくら水戸クリニック」を開設するとともに、平成22年には「川島クリニック」を東多賀町から現在の桜川町の「ウェルニック・プラザ」内に、96床の透析施設に増床し、移転開設するなど地域の医療ニーズに応えながら着実に成長してまいりました。

 平成22年に建設しました「ウェルニック・プラザ」は私がかねてから理想像として描いてきた  ” 医療と介護が真に融合した空間づくり ” を実現したものであり、地域社会との繋がりを大切にし、親しまれる施設づくりというコンセプトに基づき、商店、金融機関、行政施設等が集積し、市民が行き交う街の中心部にオープンいたしました。

 当プラザは、一般内科外来、入院病棟、透析病棟等クリニック部門と特別養護老人ホーム、ショートステイ、グループホーム、デイケア等介護福祉部門が一つの建物の中で連携しておりますので、クリニックへ通院されている方が、介護サービスのご利用を検討される場合でも、その場で担当の介護スタッフとすぐに相談でき、また介護・福祉施設の入所者様もいつでも診察を受けることができるなど、双方の利用者様やご家族にとって質の高いサービスと合わせ利便性と安心感を備えた医・福融合のまさに理想的施設であると考えています。

 

経営の基本理念 「 仁・忠恕(ちゅうじょ) のこころ 」

 私は長年にわたり医の世界に携わってまいり確信しておりますことは医の根本は「他者への思いやりと真心」すなわち「仁・忠恕」にあるということであります。

 この「仁・忠恕のこころ」が私の医業経営を長い間支えてきた精神的支柱であります。

 福祉も他人を思いやり、寄り添う「仁・忠恕のこころ」が基礎となるということであります。

 近年、核家族化や価値観の多様化が進み、地域社会や職場においても人間関係が希薄化していると言われていますが、私はこれからも医業経営を通して「仁・忠恕のこころ」を基本理念として役職員が共有し、心を合わせて実践してまいりたいと考えております。

 

これからの進路

 以上申し述べましたように、本法人は昭和53年に川島クリニックを開設以来、今日(平成23年)まで33年の歳月を歩んでまいりましたが、この間の利用者の方々をはじめとする地域社会や関係諸機関の皆様による温かいご支援により今では医療サービスと共に、介護福祉サービスを提供する医療法人として順調に役割を拡大し、総職員数も400名になろうとしています。

 しかしながら、これからの日本は社会的には高齢化の急速な進行、制度的には医療、介護制度の改革など医療、福祉を取り巻く環境はさらに厳しさを増すことが予想され、医療、福祉に対する確かな「安心」と「安全」を求める国民のニーズは一層高まってくるものと思われます。

 このような中、本法人としましては、今後も役職員が一丸となって地域社会から信頼していただける医療、福祉サービスの提供に努めるとともに市民の皆様とりわけご高齢の方や介護を必要とされる方々が住み慣れた地域でいつまでも安心して暮らせることを願い、これからの時代にふさわしい医療と福祉の道を追求し、地域に貢献してまいる所存であります。

 

                                               平成23年10月

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